個人ではなく企業の主体性が問われている
繰り返すが「すべての出勤者の7割減」をめざすなら、一般企業はほぼ全員のオフィス出勤をやめる必要がある。過去に例を見ない、未曽有の事態となっているのだから、個人の主体性を重んじている場合ではない。
幸い、欧米と比較してまだ感染者数が爆発的に増えているわけではないし、だから今こそ現状を変えられないという「現状維持バイアス」をはずすのだ。そしてリーダーはリーダーらしく、リスクを冒して力強く組織をけん引してもらいたい。
政府の力も必要だが、一社一社の企業が立ち上がるときだ。部下の主体性ではなく、企業の主体性が問われている。そういう局面だ。他責にせず、周りの決断を待たず、自分で考え、自分で責任をとるリーダーが、こんな時期だからこそ出てきてほしい。
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企業の現場に入り、目標を絶対達成させるコンサルタント。支援先は、NTTドコモ、ソフトバンク、サントリー等の大企業から中小企業にいたるまで幅広い。ベストセラー「絶対達成シリーズ」の著者であり、メルマガ「草創花伝」は3.8万人の経営者、管理者が購読する。コラムニストとしても人気で、日経ビジネスオンライン、Yahoo!ニュースのコラムは年間2000万以上のPVを記録する。著書に『絶対達成マインドのつくり方』『「空気」で人を動かす』など。