その気になれば、変化は一瞬で訪れる

世界経済フォーラムのレポートでは、世界のジェンダーギャップを解消するには、あと約100年かかると書かれています。もしかしたら結果的に、それくらいかかるかもしれない。でも、突然変わる可能性だってあります。

さすがに121位から、一気に3位になったりはしないでしょう。でも、「何か」をやれば、毎年20ランクくらい上がるように思います。その実行すべき「何か」は、1つだけではないかもしれません。それを見つけて、早く実行するしかありません。

例えば、北欧で実施されたクオータ制など、ヒントはいろいろあります。

「自分が損をするからイヤだ」といってダイバーシティに抵抗している人は、まったくその気がないでしょうが、そうでなく、「変えよう」という気が少しでもあるなら、「何か」さえ見つければ一瞬で実行に移せます。落語の「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいなものです。その「風」を探せばいいんです。風が吹けば変わります。

構成=大井明子

松本 晃(まつもと・あきら)
ラディクールジャパン代表取締役会長CEO

1947年、京都市生まれ。京都大学大学院修了。伊藤忠商事、ジョンソン・エンド・ジョンソン社長、最高顧問などを経て2009年カルビー会長兼CEO、18年RIZAPグループ代表取締役COOを経て19年よりラディクールジャパン代表取締役会長CEO。