最新研究による花粉症対策アイテムはコレ
メーカーもさまざまな花粉対策のアイテムを開発している。帝人フロンティアは、花粉が付着してもすぐに落ちる衣服生地「ポランバリア®」を販売中。帝人が開発した直径700nm(=0.0007mm)の超極細ポリエステルナノファイバー「ナノフロント®」を緻密に織り上げ、繊維の表面を特殊な加工で平滑にすることで花粉の衣服内への侵入を防ぎ、表面についた花粉を落ちやすくするという。ほかにも、花粉をつかまえるカーテンや、緻密なフィルターで花粉の吸い込みを防止するマスクも開発した。
敏感肌専門スキンケアブランド「ディセンシア」では、同ブランドの下地、クリームなどにすでに使用されている天然の粘土鉱物に由来する板状の粉体に、花粉の肌への付着を抑える機能があることを発見した。これは板状粉体が静電気の帯電を抑制することによるもので、花粉だけでなく空中に浮遊するさまざまな微粒子の付着を抑えることができると考えられる。
ディセンシアによると、花粉症の症状としてくしゃみや鼻水のほかに、肌あれを訴える人が多くいるという。「花粉皮膚炎」とも呼ばれ、花粉が肌に付着することによって起こる症状とされる。特にバリア機能が低下して肌が敏感になっていると花粉の影響を受けやすいと考えられ、スキンケアやベースメイクで花粉の付着を防ぐ対策が重要になってくる。
「肌が露出している部分に『花粉皮膚炎』の症状が出る傾向があります。特に気をつけたいのは、耳の周り・首の後ろ、さらにまぶた、鼻の下など皮膚が薄い部分も花粉の刺激を受けやすくなるため、クリームの『バリア塗り』(塗り方はこちら)で花粉を侵入させない対策を意識することをおすすめしています」(ディセンシア ブランド戦略部 商品企画・PRグループ 角田日向子さん)
マスクや花粉が付着しにくい特殊な衣類生地といった物理的対策に加え、スキンケアでも花粉の付着をブロックして、何かと揺らぎやすい季節を快適に乗り切りたいものだ。
写真=iStock.com
ヘルス&ビューティ系の記事を中心に、Web、雑誌、単行本などの執筆を手掛ける。