3位「その他」、4位「もっと昇進したいと欲が出てきた」と続くことからも、おおむね女性は管理職になって満足しているよう。時間をコントロールできるようになることでWLBはクリアできる問題となり、管理職を経験することで自信がつき、出世欲が増したり、転職・独立という次のステージが見えてくるのだろう。

心の状態で見ると、「なりたかった女性」の幸福度は6以上に集まっており、望みがかない、幸福度も増しているよう。「特に意識しなかった女性」の幸福度は5以上に集中。「なりたかった女性」に近い結果が出た。「なりたくなかった女性」の幸福度は4以下に集中し、1と答えた女性が最多となった。一方、男性の幸福度を見ると、「なりたくなかった男性」の幸福度がグンと低い結果に。男性優位の社会といっても、男性管理職の責務は重いのかもしれない。

産休・育休・介護は、管理職への道を閉ざす!?

女性が管理職に就くうえで、障害とされるのがWLB。では、産休・育休の取得状況はいかに。子どもがいる女性に産休・育休の取得状況をたずねると「取っていない」が30%と最も多い。内閣府男女共同参画局の発表資料によると、出産後に退職した人が46.9%(2018年)いることからも、今回の回答者の多くが妊娠後、または出産前に退職し、その後、再就職したということだろうか。

次点は「1.5年未満」、次いで「1年未満」という結果に。産休・育休後、時短勤務にした女性は約半数。ただ、時短勤務にしなかった女性の中には「したかったができなかった」というコメントも多く、家庭や職場の事情に左右されたよう。しかし、産休・育休・介護制度の利用が女性管理職登用への障害になると考える女性は半数にものぼる。「時代錯誤だ」というコメントもあるが、現場から離れる期間が長ければ長いほど、女性管理職への道は遠のくと肌で感じている女性が多く見られた。

今回のアンケート結果を見る限り、女性リーダーを増やすには、意識・環境ともに課題が多いと結論づけなければならない。だが、女性管理職の需要は格段に増しており、その存在が社会を変えると皆が感じているのも確かだ。各コメントからも、少しずつ世の中が変わりつつあることが感じられる。そんな過渡期真っただ中の今、一歩一歩前進することで道は開けるだろう。

【調査概要】プレジデントオンラインに登録する全国の男女約3000人から回答を得た。男性約1000人/女性約2000人。年齢層のボリュームゾーンは45~49歳。次いで、50~54歳、40~44歳となっている。さまざまな業種の人から回答を得ており、課長職以上の管理職が58.0%と半分以上、一般社員は31.6%だった。(オンラインアンケート実施期間:2019年6月24日~7月4日。有効回答数:2822)

写真=PIXTA

江藤 誌惠
ライター