仕事と育児の両立に七転び八起きした日々
娘に言われたことがあった。「私が病気のとき、家に知らない人が来て預けられたのが本当にイヤだった」と。
それはおそらく2歳くらいの頃の記憶。娘の具合が悪くても会社を休むことができず、病児保育を頼んだときのことだろうと、母としてはちょっと胸がうずく。
「まさか覚えてないと思ったのですが……。確かに今思えば、娘も預けるときはすごく泣いていて、保育中は『いい子でした』と報告を受けても、その人が帰った後はひどく機嫌が悪いんです。本人は嫌でたまらず、毎回ずっと我慢していたんでしょうね」
そう振り返る高橋さんは二児の母親である。仕事と育児の両立はまさに七転び八起きの日々だったらしい。