働く男女約3000人アンケートから見えてきた“女性管理職”を取り巻く現実。女性登用によって、社会が変わることを実感しているにもかかわらず、自分自身は管理職になりたくないという声の裏側に潜む本音とは? 先進企業の施策とともに「これからの女性リーダー」の育て方・増やし方を探った!
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社内の女性管理職は、ロールモデルにならない?

“女性管理職”という存在をどう見ているのか男女約3000人のアンケート結果から探ってみた。まず、会社規模別に女性管理職比率を見てみよう。女性管理職比率が高いのは従業員50人未満の会社。人材不足が叫ばれる昨今、少数精鋭で、優秀な社員を登用すると女性管理職比率もおのずと高まるのだろう。

女性管理職比率が低いとされる会社規模1000人以上の大企業でも半数以上が女性管理職を5%以上有している。「2030(ニイマルサンマル)」目標にはまだまだ届かないが、女性活躍推進法を受け、大企業ほど女性管理職育成を進めてきた表れでもある。女性管理職を望む声も大きく、「もっと増やすべき」という意見は半数以上。男女ともに働きやすい環境を築くには、女性管理職の存在が必要だと感じているのだろう。