中流以下は節約生活

メリハリをつけるということは、本当に欲しいものだけにお金を使うということ。しかし、メリハリをつけられるのは比較的恵まれた消費生活を送っている人が多いからで、中流以下ではなかなかそうはいかない。生活防衛の手段はやはり「節約」しかないだろう。

図10:特に外食を切り詰める人が多い
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図10:特に外食を切り詰める人が多い

「節約」と答えた人に、どの部分を節約したいかを尋ねると、「外食」と答えた人が35.9%でトップだった(図10)。個人年収別で見ると、年収500万円以下では「外食」を切り詰める人が4割以上を数える。

ちなみに私も09年の目標は「モノを買わない」に決めた。家には着ていない服もあるし、1回しか聴いていないCDも読んでいない本もたくさんある。もったいないので、モノを買わないことを楽しむことにした。

ただし、食べ物に関しては絞る気はない。つまらないところにお金を使って、食べ物まで安くしていると暮らしが貧しくなると考えるからだ。

車を持たない富裕層も

図11:石油高にも節約で対応
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図11:石油高にも節約で対応

ここにきてガソリン価格も随分下がってきたが、「石油高が続いたら生活をどう変えるか」も聞いてみた。「全体的に節約する」という声が一番多く、以下「電車、バスを利用する」「ハイブリッドカーを買う」など順当な回答が続く(図11)が、「自転車を利用する」が32.8%もいたのには驚いた。

不経済なマイカーを捨てて、自転車や電車に乗る。40代以降の新しい富裕層の中には、環境意識が強く、車を持たない生活を選ぶような価値観の人も出てきている。自転車で疾走している経済評論家の勝間和代氏の影響大というところか。