ダイバーシティ&インクルージョンはビジネス戦略
「そもそもダイバーシティとは、組織の中に多様な違いがある状態。そのお互いの違いを認めて受け入れて、活かされるのがインクルージョンです。そのベースにあるのが“人材が最も大事な資源”という考えです。社員一人ひとりが十分にパフォーマンスを発揮できる環境を整えることができればビジネスにつながる。つまりダイバーシティ&インクルージョンは、ビジネスを伸ばすための経営戦略なのです」
そう話すのは、第1部の講師を担当する人事部の臼田美樹さん。まずはP&Gジャパンにおけるダイバーシティ&インクルージョンの考え方や変遷についてのレクチャーから始まりました。
「組織の中に多様な人材がいることで、いろいろな意見が出てきますし、その意見が活発に議論されることで製品の画期的なイノベーションが生まれます。またグローバルリーダーを育成することもできますし、キャンペーンなどでの炎上を避けることもできます」
そういった互いを活かし合う環境をつくるために必要なのが次の“3つの柱”です。