管理職に求められる3つのアクション

①双方向コミュニケーションをとる

部下とコミュニケーションをとることが大事であり、①方向づけ(業務の優先順位やキャリアプランに道筋を与える)、➁コーチング(プロジェクトを達成できるように手助けする)、➂フィードバック(進捗状況を見ながら話し合う)、④褒賞・認める(結果を出したら認めて褒める)という4つのプロセスは欠かせない。

➁無意識の偏見があると覚えておく

「育休明けの女性はあまり働けないだろう」「ベテランの人は何でも知っているだろう」など、人はそれぞれ無意識に偏見を持っていることを認識しておく。

➂自分の言動を常に意識する

部下は上司のことを思った以上によく見ているので、電話の応対や会議での発言など自分自身の言動を常に意識しておくこと。

まったくできていなかった! と反省する男性管理職

部下とインクルーシブな関係を築いてきたかを振り返るディスカッションでは、「全くインクルージョンできていなかった」と痛く反省する男性の姿も。

「自分が部下のときは上司の話を聞いていなかったのに、立場が変わった瞬間に部下は自分の話を聞いてくれるはずだと思い込んでいる。これは“部下は上司の言うことを聞くもの”という無自覚の偏見かもしれず、これを認知しておくことは大事だと感じました。自分だけで気づくのは難しいので、管理職同士でチームをつくり、指摘されるしくみをつくらないと、ここからは脱出できないだろうなと思います」