まずメーン要素の数がいくつあるかを覚えます。前例でいえば「4つ」という数を設定することで、「3つ思い出せたから、あと1つある」と知識を引き出す助けにもなります。そして、各パーツのつながりを意識し、頭の中で再現できるように繰り返す。こうして幹が完成したら、枝になるサブ要素を覚えていくという作業です。実際にマクロ暗記に取り組むと、「幹の2と3はほとんど同じ内容だから、一緒にしよう」と気づくことがあります。暗記を通して内容の理解が深まり、いろいろ気づきがあるのも面白い点です。

頭に定着させるにはやはり復習

ミクロ暗記もマクロ暗記も、頭に定着させるにはやはり復習が必要です。ただし復習の頻度には違いがあって、僕の個人的なペースとしては、前者は1日に2度も3度も繰り返すのに対して、後者は3日に1度ぐらいのペースで記憶しているかを確認していました。

クイズの復習で、重宝しているツールが表計算ソフトのエクセルです。左側の縦列に問題文を入力し、右側に答えを入力するというシンプルなもの。答えの文字色を背景と同じにすれば、答えが見えないドリルになります。1つのシートに15分ほどで終わる問題数を並べ、完璧だと思えるまでに反復したら、順番をシャッフルしてさらに復習します。

そのような記憶のノウハウは、付け焼き刃の勉強にも威力を発揮します。以前、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験を受けたとき、勉強期間がわずかしかありませんでした。FPの試験は100点満点で60点以上を取れば合格。そこで採ったのが、出題範囲の2割を捨て、残りの8割を100%の確度を目指して記憶するという作戦です。100%を目指して、結果的に90%発揮されれば、80点×90%=72点。出題範囲のすべてを70%の力で覚えるよりも、効果的です。結果、6割ぴったりで合格しました。

どうしても時間がないときは、一夜漬けの暗記に取り組むこともあります。僕の場合、一番頭に入るのは、答えを手で隠して一問一答形式で覚える方法です。ただし、どのやり方が短期記憶に向いているかは、人それぞれ。自分の得意な方法は、普段から勉強していないとわからないものです。王道の勉強をやっていればこそ、泥縄にも対応できる。やはり復習を中心に自分に合った方法で勉強するのが、最善の手段なのかもしれません。

▼東大式 勉強のポイント
1. 勉強の8割を復習に費やす
2.「ミクロ暗記」と「マクロ暗記」に分類
3. エクセルを使って、クイズ形式で復習
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(構成=Top Communication 撮影=大崎えりや)