社員間でのチューニングが必要

ですが合わせなければいけない理が、人数が増えるたびにどんどん増えてきます。合理のポイントは、メンバーの関係が深まるたびに合わせやすくなりますが、新しいメンバーが加わるたび、チューニングが必要になります。ベンチャーでは、この作業に追われるんです。

会社で1チームという単位はたいてい6~10人くらいだと思いますが、細かいチーム分けをしていない中小企業では、30~50人と、中途半端な人数なので、この人数を一気にチューニングしていく作業は本当に難しい。

IT企業は、「技術が一番」というイメージが強いかもしれません。でも実際は、IT企業の資産は人しかいないと私は思っています。弊社の売りは最新の技術ですが、それを作るのも、売るのもすべて人だからです。

近い将来、日本が深刻な人手不足に陥るのは間違いありません。だから業務のかなりの部分はAIなどに任せていくでしょうし、労働コストが低い海外に発注する流れも出てくるでしょう。ただ、企画、アイデア、デザイン、品質といった付加価値は生身の人間が担うしかない。IT企業の本質も、そこなんです。

ドラえもんの世界を実現する技術

社員にどのように働いてもらうか、社員の能力を高まる環境をどうつくるか、魅力ある人を社に迎えるにはどうすればいいのか。

魅力のある人に来てもらうためには、普通の会社よりも面白いことをやり続けて、職場としての魅力を磨き続けるしかありません。弊社の最新技術は未来志向の多くの製品やサービスに活用されています。公共のディスプレイ画面に広告や販促情報、その他の様々な情報を表示するデジタルサイネージや、スマホ向けアプリを早く、安価に作れる自社プラットフォームサービスのapplicanもその範疇です。SF映画やドラえもんの世界のような近い未来を実現する技術を日々磨いています。「少し先のことにチャレンジする」というのがクリエイティブな人を集める上でも会社としての戦略ですね。