世界で勝つ日本人はどこが違うのか。20歳のときフランスで修行したシェフの松嶋啓介氏は、「23歳以降で海外のチームに移籍した日本人サッカー選手は、まだ1人も成功していない」と語る。これに対し、31歳のときに初めて海外赴任を経験したフェイスブック ジャパンの長谷川晋社長は「外資系企業での勤務経験があり、英語の不安もなかったが、実際の仕事では非常に苦労した」と振り返る。『「食」から考える発想のヒント』(実業之日本社)を出した松嶋氏と長谷川氏の対談をお届けしよう――。(第2回)
フェイスブック ジャパンの長谷川晋社長(左)とフレンチシェフの松嶋啓介氏(右)

フェイスブックが世界の距離を小さくした

【松嶋】文字ができた時からのコミュニケーションツールを考えると、今のVR、ARなどの動画のコミュニケーションツールまですごく歴史が長いし、フェイスブックができたおかげで世界の距離が小さくなったんですよね。

【長谷川】そうなんですよね。