偽造マニュアル、「上層部」が関与?

こうした改ざんについて、オーナーは認識がなかったのか――。これまでの会見でもこうした質問が飛んだが、河合弘之弁護士は5月22日の会見で、「偽造された数字を見せられたという例はない」と話した。

オーナーは、販売会社の求めに応じて預金通帳などのコピーを提出していた。その後、融資審査にあたって改ざん行為がされたと弁護団はみている。実際、弁護団はスルガ銀行の融資担当者が、販売会社に対して改ざん業者を紹介していたとされる音声データ(電話の録音)を入手。すでに警視庁にも提供したという。弁護団は「スルガ銀行の関与は明らかだ」としている。

さらに弁護団は、改ざん書類に基づくスルガ銀行による融資が、「かぼちゃの馬車」関連の他にもあるという疑いを強く持っている。紀藤正樹弁護士は会見で「偽造のマニュアルを作ったのはスルガ銀行のかなり上のレベルではないかと思われる。(今回問題となっている)横浜東口支店だけじゃなく、他にも広がっている」と指摘した。

取材:弁護士ドットコムニュース記者 下山祐治
早稲田大卒。国家公務員1種試験合格(法律職)。2007年、農林水産省入省。2010年に朝日新聞社に移り、記者として経済部や富山総局、高松総局で勤務。2017年12月、弁護士ドットコム株式会社に入社。twitter:@Yuji_Shimoyama
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