国会でも取り上げられて話題になった「保育園落ちた日本死ね」のブログ。待機児童対策を問われた安倍晋三首相が保育所を「保健所」と言い間違え、現状に対する認識の甘さを露呈したり、対応が後手に回ったことなどで、政府・与党は批判を浴び、2016年7月10日の参議院選挙でも大きな争点となったのは、まだ記憶に新しい。
整備補助などで残る民間の参入障壁
硬直化したシステムを改革する経済学的な処方箋の一つが「民営化」による自由競争の導入で、実は以前から取り組みは始まっている。ベビーシッターのプロである「ナニー」の育成・派遣業で87年に創業し、そこから保育業界の“ヤマト運輸”と呼ばれるようになった経緯を含めてポピンズの中村紀子代表取締役CEOが語る。
「出産を機にアナウンサーを辞め、フリーランサーとして復帰した際にベビーシッターに預けながら仕事をし、ナニーの存在を知った。ナニーを利用する人の大半が働く女性で、保育所への送迎ニーズが多かった。当時の保育所は17時で終わりだったからだ。そこで株式会社で早朝から夜まで預かる保育所をつくろうとしたら、児童福祉法で認可保育所の運営は、株式会社はダメだという。それを機に20年近くにわたる規制との戦いが始まった」
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