スポンサーシップが次なる鍵に
また、海外では、女性の登用を支援していくうえで、相談相手となるような「メンター」をつけるだけではなく、実際に立場を引き上げる権限のある「スポンサー」をつける動きが出ている。
「前職の経験からも、メンターよりスポンサーシップへと形が変わりつつあると感じます。メンター制度は、キャリアの初期の段階にある方々には有用ですが、女性もキャリアアップをしていくと、より成長するためにスポンサーが重要になってくるのです。
我々のスポンサーシップは、自然成長的な形でやっています。やる気がある女性は“自分は何をしたいのか”を具体的に発信します。声を発することよって、スポンサーになる方々にサポートをしてもらう、というスタイルです」
2012年6月、グローバルチーフD&Iオフィサーに就任以降、メットライフで精力的に新たなグローバルD&I戦略を策定してきたエリザベス。【後編】では、女性躍進と家族との関係に焦点をあて、さらに話を聞きます。(本文敬称略)
撮影=貝塚純一