決まった住居を持たず、インターネットカフェなどを泊まり歩いて暮らす“ネットカフェ難民”は、全国に約5400人(厚生労働省調査)。彼らがわずかな収入の支えにしているのは、日雇いなど短期の「スポット派遣労働」だ。
その派遣労働の現場で、いまトラブルが相次いでいる。07年8月にも人材派遣大手のフルキャストが、違法派遣をしていたとして、1~2カ月の事業停止処分を受けた。労働者派遣法で禁じられた港湾関連の仕事に登録スタッフを送り込んだことによる。神戸港に延べ6人の労働者を派遣し、ペットボトルの荷さばき業務に従事させたと報じられている。
「会社に拘束されず、契約本位に専門性を活かして働けるという派遣労働が、本来の意義を失っています。長期不況で人件費の削減を迫られた企業が、ホワイトカラーの仕事まで賃金の安い派遣労働者で代替するようになった。それに、1999年の“派遣の原則自由化”が拍車をかけたのです。就職難も重なり、無理な派遣要請や賃金低下につながりました」
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
