予算を増やせばページビューは簡単に伸ばせる。例えば大手ポータルサイトのバナー広告の枠を買えばいい。だが、それで稼げるアクセス数はあくまで一時的なものであり、広告をやめればページビューは急激に下がってしまう。

発注する側のレベル次第。業者に「丸投げ」していないか?<br><strong>クリエイティブディレクター 田中耕一郎</strong>●1973年生まれ。2004年にProjectorを設立。「UNIQLOCK」はカンヌ国際広告祭でグランプリを獲得。
発注する側のレベル次第。業者に「丸投げ」していないか?
クリエイティブディレクター 田中耕一郎●1973年生まれ。2004年にProjectorを設立。「UNIQLOCK」はカンヌ国際広告祭でグランプリを獲得。

僕はユニクロの広告サイト「UNIQLO MIXPLAY(ユニクロミックスプレイ)」と「UNIQLOCK(ユニクロック)」の2つに、制作ディレクターとして携わってきた。その中で取り組んだのは、時間の経過とともにページビューが伸び続ける仕掛けをつくることだった。目指したのは「リンクポピュラリティ」を上げる、つまりユーザーがリンクを貼りたくなるようなサイトにすることだ。リンクが増えればアクセス数は加速的に伸び、ウェブ上での評判も高まる。それが持続的な集客をもたらすと考えた。