同じ情報から何を読み取るか。私は3つのステップがあると考えます。
まず、「Fact」を知るのがファーストステップ。新聞でも、インターネット上の情報でも、とにかく「3W1H」視点で読んで理解すること。ここまでは高校生レベルの国語力があればできます。
次は、「Opinion」。得た情報に対して自分なりの意見を言えるか。理解しただけでは単なる知識ですが、意見が加味されれば、知恵になる。上司や取引先との会話のネタにもなるでしょう。
そしてさらに上のレベルが「Idea」。得た情報をヒントに、新しいビジネスを発想する。ミドルマネジメントであれば、ここまで到達しなければなりません。
では、読み取る力を磨くにはどうすればいいのでしょう。
まずは、「2つのアタマ」を持つこと。できるビジネスマンは、ただ漫然と情報をインプットするのではなく、「経営者アタマ」と「消費者アタマ」で記事を読んでいます。
新製品が発売されたという記事があれば、自分自身で経営者や消費者になりきって、その商品を見つめてみる。ときには、その商品を実際に買って試してみる。ユーザー心理を把握するのです。必要があればさらに、自分より経験値の高い上司や、情報感度の高い身の回りの若い女性に「売れると思う?」とヒアリングをしてみるのもいいでしょう。