私はすでに五輪モード

2013年の9月、アルゼンチンでのIOC総会で20年のオリンピック開催都市が東京に決まった。

私は千代田区内の東京商工会議所で行われていたセレモニーに出席し、その吉報をいまや遅しと待ちかねていた。

ロゲ会長(当時)が「トーキョー」と告げたときは、涙がこぼれた。一緒に会場を盛り上げていた元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんと抱き合って、喜びを分かち合ったのである。

振り返ってみれば、1964年の東京大会から12年のロンドン大会まで半世紀、すべて現地で応援した。いま87歳の私は、20年には94歳を迎える。人の寿命は神のみぞ知るだが、体調には十分に気を配って、応援団人生の集大成にしたい。

私の思い入れは別格かもしれないが、皆さんも、ただの傍観者として漠然とオリンピックを観戦するのではつまらないと思う。そこでこれから、東京五輪を心から楽しむ“3カ条”を伝授しよう。

東京オリンピック観戦のための基礎知識

第1は、自分から積極的にお祭りムードに乗っていくこと。「まだ7年も先だよ」などとしらけているのではなく、これから全国各地で行われる「五輪展」などのプレイベントに参加してほしい。すると、自分が東京大会の主催者のような気分になり、五輪に関わっていることが面白くなる。

私は、16年のブラジルのリオデジャネイロ大会も待ち遠しくてしかたない。もちろん、大会期間中は現地に飛ぶ。私がどこに出かけるにもトレードマークの金の帽子を被り、日の丸の扇子を振っているのは、もう完全に五輪モードに入っているからである。そして、その気持ちと情熱は、東京開催に向けてさらに燃え上がっていく。