「素直に頭下げたほうがいいかも」

働く者にとって、「脛かじり」に匹敵するほど屈辱的な呼ばれ方は、そうはないだろう。失われた時代が10年だろうが20年だろうが、「自主独立」をよしとする価値観はそう簡単には揺るがない(揺らいでも困るのだが)。そんな生真面目な人がまだまだ多い半面、心のどこかで「逃げ切った」親世代の資産をあてにしているものだ。

高度成長期からバブル期を経て、今ほど資産を持つ高齢者がいる時代もなかったこともあろうが、オヤジらは俺らと違っていい時代に働けたんだし……といった理屈にならぬ理屈が脳裏をよぎり、そのたびに罪悪感や後ろめたさを覚えてしまう。

だから、親が祖父母に「助けてくれ」の一言を告げるに至るまでの心理的なハードルは高い。双方がそれを抵抗なくクリアする方策はないものだろうか。