日米を代表する高収益企業が実践する革新メソッドを紹介。好業績企業はどのような人材研修を行っているのだろうか。研修の現場をリポートする。

7カ月間の全寮制合宿研修で“心”と“技”を叩き込む

初めのうちはなぜ座禅をするかわからなかった<br><strong>和歌山工場化学品PRD 油脂●栗垣 勇さん</strong><br>1967年生まれ。今期テクノ生を代表して寮長を務める。そこでできたネットワークを大事にしたいと語る。
初めのうちはなぜ座禅をするかわからなかった
和歌山工場化学品PRD 油脂●栗垣 勇さん
1967年生まれ。今期テクノ生を代表して寮長を務める。そこでできたネットワークを大事にしたいと語る。

年間100億円のコスト削減を実現する超優等生として知られる花王。まさに効率化の追求を絶対的使命とする生産現場にこそ洗剤・家庭用品の分野で国内トップを走り続ける花王の強さの源泉がある。

「以前は職場の雰囲気を変えたいなと思っても、どうせ一人では押しつぶされてしまうよなと、前に踏み出せなかった。無事に生産が続いていれば、それはそれでいいじゃないかという気持ちが強かったですね。でもここ(テクノスクール)に来てから、職場に戻ったらこれもやりたい、あれもやってみたいという気になっています。たとえ1人でも、失敗しても、何回も挑戦してやるぞ、とね」