減塩だけでは血管の健康を守れない
高血圧対策というと、「減塩」を最初に思い浮かべる人も多いでしょう。
よく、「減塩すれば、運動はしなくてもいいですよね」という声も聞くのですが、減塩だけでは、「血管の健康」を守ることはできません。
「とりすぎた塩分」は血液の水分量を増やし、血圧を上昇させます。血管に大きな負担をかけるので、特に、血管がもろくなっている人には高リスクになります。
減塩は、「リスク要因」である過剰な塩分を減らすことで、水分が増えるのを防いで血管を守ります。一方、血管のばしは、「血管そのもの」を柔らかくします。血管の状態をよくしたり、機能を高めたりすることによって、血管を守ります。
川でたとえれば、過剰に増えた水量を減らして堤防の安全を守るのが減塩であり、水が穏やかに流れるように、また、決壊しないように堤防を修理したり、整えたりするのが血管のばしです。
どちらの対策も「安全」、すなわち「血管の健康」のために必要不可欠で、どちらも重要です。
だから、塩分に気をつけるだけでなく、血管のばしも必要なのです。
血管を硬くする生活習慣
血管が硬くなる原因は加齢だけではありません。
加齢よりむしろ、「生活習慣」による影響のほうが大きいと言えます。
例えば、運動不足や塩分の多い食生活、ストレス、喫煙や過度な飲酒習慣などは血管を衰えさせ、硬くしてしまう要因になります。
このような要因が積み重なっている人と、そうでない人では年齢が同じであっても、血管の健康や血圧の数値に大きな差が生じていきます。
また、高血圧は、すでに硬くなっている血管を一層硬くします。
つまり高血圧であることこそが、血管を硬くする大きな要因です。
加齢による血管の衰えは、誰であっても完全に避けることはできません。一方、生活習慣から生じる血管の衰えは、防ぐことが可能です。
次のチェック項目をはじめとした、「血管を硬くする生活習慣」を見直していくことが血管の健康につながり、結果的に血管の硬化のスピードを遅らせることにもなるのです。


