ドローンから逃れることは至難の業
戦車射撃は、戦車から目標が視認できることが大前提だ。戦車砲弾は高性能FCS(射撃統制システム)により、弾道に影響する諸要素をコンピューター処理して、戦車砲から発射されて弾道に沿って目標に向かう。
砲弾自体には弾道を修正する機能はない。発射位置と目標位置は相当な距離――状況により1500メートル前後――があり、発射時のデータとの差が生じるのは避け難く、必ずしも初弾が目標に命中するわけではない。
一方、FPVドローンには決まった弾道がなく、いわば操縦者の自由意思で、自由な経路で、障害があればこれを迂回し、目標を捜索し、発見し、操縦者が望ましいと思う位置を精密攻撃できる。
敵が存在しそうな場所で、発射時には目標が見えなくても、誘導中に発見すれば、即攻撃が可能だ。端的にいえば、FPVドローンは、いかなる目標であれ、発見すれば攻撃し、しかもほとんど100パーセント命中させる。
逆にいえば、戦場で敵ドローンに見つかると、回避することは至難の業で、撃破される運命にあるということ。ウクライナの戦場では、戦車であれ、装甲車であれ、一般車両であれ、見つかり次第FPVドローンの餌食になる。
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