休みにくい職場で休みやすい環境を手に入れるには

一方、週休3日にするかしないかを問わず、少なくないビジネスパーソンが「仕事量や組織風土の都合で休めない・休みにくい」という悩みを抱えているはずです。

週休3日を実現する前に、そもそも休みやすい環境を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。

「自ら働き方をデザインして、『自分はこういう働き方がしたい』と周囲や組織に伝えることでしょうね。

もちろんそのためには、組織から必要とされるだけの業務上の信頼を積み重ねていくことも重要です。

成果を上げて求められる役割を果たし、周囲と良い関係を築いていれば、たとえ週休3日の働き方に変えたいと相談しても前向きに検討してもらえるはずですから。

ちなみに、うちの会社で4年ほど働いている女性社員は、入社前に僕が『うちで働かない?』と声をかけたところ、『自分でやりたいビジネスがあるから』と断られたのですが、『うちなら週休3日でビジネスの勉強もできるし、休みが多いから自分のやりたいこともできるよ』と伝えたら入社してくれました。

僕自身も、週休3日の総務課長として2年ほど働きながら、専門学校の非常勤講師や子育てを両立していた時期があります。

そうやって自分で自分の働き方を決められるようになれば、おのずと休みやすい環境もできていくはずです」

ただ、永井さんいわく、休みをたくさん取ることは必ずしもメリットばかりではないそう。実際に週休3日で働き始めると、想定外のことも起きたといいます。

「やはり周りの目線は少し厳しくなりました。『なんでそんなに休んでいるの?』と。だからこそ、それを跳ね返すほどの成果を出して、仕事で認めてもらえるよう努めました。

もう一つは、子供の学校関係や地域といった別のコミュニティでも『週休3日で働いている人』となると、『時間があるならこれやってくれない?』と頼まれがちになるんです。

せっかく作った1日が、いつの間にか用事で埋まっていく。それを防ぐには、自分が何のためにどういう働き方をしたいのか、整理して説明するしかありません。

週休3日で働くことは目的ではなく、あくまで手段です。そこを見誤ると、たとえ週休3日が実現したとしても、思い描いていた働き方・生き方は手に入りません。

身の回りでこんなエピソードがありました。『真剣に磯釣りがしたい』という薬剤師さんが、週休3日の正社員として海の近くの薬局に転職したのですが、半年後に勤め先から『磯釣りは危険だから控えてほしい。週休3日はそのままでいいから』と言われたそうです。これではいくら週休3日が実現しても目的が達成できませんよね。

こうしたことを防ぐ上でも、手段と目的の整理は欠かせないわけです」

望む休み方を実現するためのアクション

● 自ら働き方をデザインして「自分はこういう働き方がしたい」と周囲や組織に伝える
● 求められる役割を果たし周囲と良い関係を築いたうえで、さらに成果を上げる
● 週休○日で働くことは目的ではなく、あくまで手段だと捉える