「他人からの見られ方」が永年縛りを生んでいる
この「優越感と劣等感」は、iPhoneを持っていれば抜け出せるとも限らない。画面が割れ、電池も長くもたなくなった。それでも買い替えや修理の出費をためらい、古いiPhoneを使い続けるとする。
そこで「そろそろ替えなよ」とイジられたら、今度はiPhoneユーザー同士でも“格差”が生まれる。安価なAndroid端末に替えるより、不便でも旧型iPhoneを使い続けることを選ぶ人もいるのではないか。
もちろん、比較的安価なラインがなくなったわけではない。ただ、2022年のiPhone SEは64GBで5万7800円からだったのに対し、2026年3月発売のiPhone 17eは256GBで9万9800円から(いずれも発売時)。容量や機能は異なるが、「最廉価」の基準は大幅に上がっている。
「見下されたくない」「いじられたくない」。そんな防衛のために、なかば消極的にiPhoneを選ぶことも考えられる。そんな人々もまた、いつまで続くかわからない“縛り”の中で生きているのだ。
端末の買いやすさとiPhone離れは別の話
賃上げがさらに進むか、それとも円高に振れるか。現状では、そのどちらかでない限り、残念ながら高い端末代の負担感を軽くすることは難しい。
しかし、端末が買いやすくなることと、iPhoneから離れやすくなることは別の話だ。月々の支払額には数字があるのに、OSを替えるときの学び直しや設定の手間には値札がついていない。だから購入時には、価格と同じ物差しで比べにくい。
自由に選んでいるはずなのに、次も慣れたiPhoneを選ばざるを得ない。その選択が買い替えのたびに繰り返されることこそ、「永年縛り」の正体なのだ。
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