いつも結婚披露宴は3万円、葬儀は5000円にしていると、陰でこっそり「ケチ」と呼ばれるかもしれない。相手と年齢によって変わる、祝儀・不祝儀をおさらいしよう。
祝儀は同じ立場の人と相談を
部下の結婚披露宴。上司として太っ腹なところを見せるため、祝儀をはずむべきか? と悩んだ経験のある読者諸氏は少なからずいるだろう。ネットなどで相場を調べることはできても、いつも相場どおりでいいのだろうか。
そんな疑問に結婚情報誌「ゼクシィ」編集長、オールアバウト編集長を歴任した森川さゆりさんが答えてくれた。
「遠方に招かれて交通費をいただいてしまったときや、高級ホテルに招待されたときなども悩みますよね。でもどんな場合も、金額を多く包むより、プレゼントを加えるほうがスマートです。金額を多くしてしまうと、逆に相手に恐縮されます。親族以外は、基本は3万円。40代以上になって社会的地位も上がれば、5万円が相場でしょう」
最もいいのは、自分と同じ立場の招待客とコンセンサスをとって金額を揃えることだという。それなら1人だけ多くなることも少なくなることも避けられる。それでも「少ないかな?」と思う場合は、別途プレゼントを贈ろう。
「お勧めは、自分では買わないけれどあったらうれしい物。重なったら困る家電製品などは避けましょう」
一番は、相手の希望を聞くことだ。サプライズは狙わず、本当に相手が喜ぶものを選ぼう。
これでOK!結婚披露宴のご祝儀
●年齢を問わず、立場のある人なら最低5万円。社長であれば10万円以上。
●金額は3万円、5万円、7万円、10万円のいずれかに。4と9は絶対にNG。偶数も避ける。
●自分が先に結婚しご祝儀をもらっていたら、それと同じ金額にする。
●できるだけ同じ立場の列席者とコンセンサスをとって同じ金額に揃える。
●包む金額が少ないかな?と思うときは、別途贈り物をするといい。