引き続き、10月に訪問したドイツの話である。前回(http://president.jp/articles/-/11209)は連邦政府よりも州に強力な権限がある「ドイツの統治システム」について説明したが、今回はドイツのもう1つの強さの“秘密”、職業教育について触れたい。
ドイツ発祥の職能システムといえば「マイスター制度」がよく知られている。
ドイツの製造業は、マイスターに支えられている。(AFLO=写真)
マイスターとは職人の最高位の称号(日本語で言う親方、達人、師匠など)で、ドイツではさまざまな職業にマイスター資格が存在する。手工業に関するものだけでも41の職種にマイスター資格制度があって、国家試験に合格してマイスターの資格を得なければ、独立して開業することはできないし、徒弟(職業訓練生)を指導する教育者にもなれない。たとえば、ベーカリーのマイスター資格がなければ、パン屋を開けないのだ。こうしたマイスター制度と連動したドイツ独自の職業教育が「デュアルシステム」である。
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