③評価・処遇

そして、「評価と処遇」の観点です。

小出翔『誰もが成長し活躍する会社のしくみ』(プレジデント社)
小出翔『誰もが成長し活躍する会社のしくみ』(プレジデント社)

メンバーシップ型は、勤続年数や長期的な貢献が評価され、年功序列的な処遇となる傾向があります。

ジョブ型は、職務ごとの目標達成度が評価され、職務の価値に応じて給与が設定されます。基準は明確ですが、職務外の貢献は評価されにくい側面があります。

これに対し、スキルベース型では、プロジェクトごとの成果(スキルの発揮)と、新たなスキルの習得(成長)の両方が多角的に評価されます。スキルレベルや貢献度が報酬に反映されるため、自己成長が処遇に直結し、高い透明性と納得感に繫がります。

メンバーシップ型とジョブ型の利点を両立させる

このように比較してみると、スキルベース型人材マネジメントは、メンバーシップ型の「長期的な育成視点」と、ジョブ型の「役割(スキル)の明確さ」を両立させつつ、変化の時代に不可欠な「柔軟性」と「個人の自律的成長」を実現するための、新しいアプローチであることがおわかりいただけると思います。

さあ、準備は整いました。スキルベースの方法論を導入し、誰もが成長し活躍する会社のしくみを作るための旅を、共に進めていきましょう。

拙著『誰もが成長し活躍する会社のしくみ』では、この「スキルベース組織」を皆さんの会社で具体的に実現していくための方法論について、「採用・定着」「配置・育成」「評価・処遇」「適切な運用」という4つの視点から、より実践的に解説していますので、ぜひ併せてご参照ください。