①採用・定着
まず、「採用と定着(あるいは代謝)」の観点です。メンバーシップ型は、長期的な育成を前提として「人」を採用します。新卒一括採用がその典型であり、長期雇用が前提となるため、人材の代謝は緩やかです。
一方、ジョブ型は、特定の「職務(ポジション)」を遂行できる即戦力を採用します。職務が明確な反面、そのポジションがなくなれば、異動か退職を迫られる可能性がほかの形態よりも高くなり、人材の代謝は活発になります。
これに対しスキルベース型は、「スキル」と「プロジェクトへの適合性」を重視して採用します。たとえば、「特定のプログラミング言語でモジュール開発ができ、ビジネス英会話が可能な人材」といった具体的なスキル要件で採用が行われます。
新しいスキル需要に応じてリスキリングが進みますが、対応できない場合は退職も選択肢となり、一定の流動性を内包しています。
②配置・育成
次に、「配置と育成」の観点を見てみましょう。
メンバーシップ型では、総合力を高める(ジェネラリストを育成する)ために、部門を横断した幅広いジョブローテーションが行われます。
ジョブ型では、ジョブディスクリプションに基づいて配置されるため、異動は少なく、その職務における専門スキルを集中的に強化します。
スキルベース型では、社員の持つスキルセットを基に、その時々のプロジェクトやタスクに柔軟かつ流動的な配置が行われます。育成においても、会社が一方的に指示するのではなく、社員が自身のキャリア目標に応じて必要なスキルを自主的に強化し、リスキリング(学び直し)を通じて能力を拡張していくことが奨励されます。
