反対の意味の単語を否定して表現する

さぁ、お待たせしました。ここで「裏技」の登場です。「押してもだめなら引いてみな」に近い発想なのですが、逆から考えるアプローチをとるのです。

つまり、「傾く」→「まっすぐじゃない」と考える。

「まっすぐ」を意味する英単語は、野球や髪型でもおなじみの「ストレート(straight)」です。これは、日本人のほぼ全員が知っている単語でしょう。

ですから、「絵が傾いています」→「絵がまっすぐではないです」となり、

The picture is not straight.

で、完璧な答えができました(ちなみにネイティブでもこう表現します)。

このように、「反対」の意味の単語(反対語や対義語)を思い出してそれを「否定」してみる、というのはとても効果的な発想法です。

他にも、「不足している」→「十分ではない(not enough)」、「消極的です」→「積極的ではないです(not active)」など、応用範囲は極めて広いです。

ボキャブラリーが「倍増」というのはあながち誇張表現ではないと思います。ぜひ活用してみてください。

英会話の「上達」とは

言葉が出やすくなるからといって、簡単な単語や表現ばかり使うことを英会話の「上達」と呼んでいいのか、疑問に思う人もいるかもしれません。

でも、そもそも英語って学校で習う「科目」ではなく「言語」の一種で、僕たちが普段、日本で日本語を使うのも、人と人とのあいだでお互いが伝えたいことを伝えるためですよね。

まんじろう『英語が口からスッと出る! 「一択」英会話』(プレジデント社)
まんじろう『英語が口からスッと出る! 「一択」英会話』(プレジデント社)

つまり、言語でまず大事なのは「コミュニケーション」ができることじゃないですか?

コミュニケーションができれば「楽しい」と思えるし、言いたいことを言えなくて口ごもってばかりだと「苦手」って思っちゃいますよね。

英語でうまく会話ができずに苦手意識を持っていた人が、本稿で紹介したコツによって意思疎通ができるようになって、コミュニケーションを楽しいと思えるようになったなら……。

それは「上達」と呼ぶに値するものだと、僕は思っています。