シャワーだけなら「42℃」がおすすめ
入浴の健康効果は、「お風呂は温かい」からこそ得られます。
湯船にしっかり浸かれば、深部体温が1℃上がり、文字通り体を芯から温めることができます。その一方で、シャワーだけでは深部体温の上昇は0.1〜0.2℃程度と、ごくわずか。つまり、一時的に体がポカポカしても、体の芯まではなかなか温まりきらないのです。
とはいえ、忙しい日や暑い季節など、シャワーで済ませたいというときもありますよね。入浴の効果には及びませんが、シャワーでも温熱作用をできるだけ得る方法をお教えしましょう。
シャワーの設定温度は42℃がおすすめです。お湯は空気に触れている間に、冷めてしまいます。設定温度を少し高めの42℃にしておけば、体に届く頃には40〜41℃程度と、適温になります。
体のどこにシャワーを当てるかも重要なポイントです。特に、太い血管が通る以下の部分にお湯を当てることで、効率よく全身が温まります。
・首の後ろ・側面
・わきの下
・足のつけ根
「足湯」を併用するといい
さらに、「足湯併用シャワー」にすれば完璧です。シャワーを浴びる前に浴槽に10cmほどのお湯を張ります。温度は、冷めることを考えて、42〜43℃がよいでしょう。そこに足を浸しながらシャワーを浴びるという方法です。
浴槽に立ってシャワーを浴びる方法ですが、イスに座るなら、洗面器にお湯を張って、そこに足を入れてもかまいません。
足湯で温まった血液が全身を巡るので、シャワーだけのときと比べて、体の温まり方に違いを感じられるはずです。これなら手間もかかりませんし、シャワー単独では得にくい温熱作用を補うことができます。
湯船に浸かれない日に、ぜひ取り入れてみてください。
(初公開日:2026年1月19日)
(参考文献)
・石澤太市、小番美鈴、奥川洋司、中西信之、松本圭史、早坂信哉「入浴の頻度および体温上昇と健康との関連」
・竹花美紅、萬羽郁子、鴻池孝宏「ヒノキ精油による心理・生理反応」
・田中信行、宮田昌明、下堂薗恵、出口晃、國生満、早坂信哉、後藤康彰「入浴と運動の健康増進効果の比較─1回入浴と200m走の循環、代謝、末梢血組成の変化─」




