売れない、アイデアが出ない、人が付いてこない。落ち込むことは誰にでもある。問題はそこからどう回復するか。一流ホテルの社長、トップセールスマン、学校改革の旗手など、第一線で活躍する人たちが自分だけの秘法を明かしてくれた。

離婚、子供の病気が続いたときに

第一線で活躍する人たちは、ときに訪れる仕事や心身の不調にあたり、ある行動をとるとか、考え方を改めることで反転のきっかけをつかんでいる。だが、それでも結果が出なかったとしたらどうだろう。

最後に紹介するのは、草月流のいけばな作家・州村衛香さんのエピソードだ。

州村さんは30年ほど前に2人の娘を連れて離婚した。すぐにでも収入の道が必要だったが、探しても条件のいい仕事は見つからなかった。ただ、さいわいなことに草月流師範の資格を持っていた。「内向的な性格なので人に教える仕事ができるとは思わなかった」というが、ほかに選択肢はない。人に誘われるまま、カルチャースクールの講師として働き始めた。