パワポができるだけで副業として収入に⁉

「スキルエンサー副業」。そんな言葉を聞いたことがありますか?

SNSなどで多くのフォロワーを持ち、その影響力を価値として提供する人がインフルエンサーなら、こちらは自身の持つスキルを価値として提供する働き方のこと。私はこれまで3000人以上の副業を支援してきましたが、もっともお勧めしているのが、こうした持ち前のスキルを武器にしたスキルエンサー副業です。

誰のなかにも眠っているようなスキルで、初期投資なし、リスクゼロで始められることがメリット。とはいえスキルエンサー副業と聞いて、多くの人は、自分は会社員として働いてきただけで、副業になるようなスキルなんてない……と反応します。

でも、本当にそうでしょうか。実は本人が気づいていないだけで、長年会社員をやってきた人は、何らかのスキルを持っていることがほとんどです。

例えば長年営業畑で働いてきた人は、プレゼン資料などを作るために、日常的にパワーポイントなどのプレゼンソフトを使っていることが多い。そのスキルは、社内では誰でも持っている当たり前のもの。「自分は特別上手なプレゼン資料を作れるわけではない」と思う人もいるでしょう。でも世の中の働く人全員が、パワーポイントを操作できるわけではありません。企業の業種や規模などによっては使える社員がひとりもおらず、あなたが空いた時間を使って、自社のプレゼン資料を作ってくれるのを待っている企業も必ずやあるはずです。

そうやって頭を切り替えると、副業のタネは誰もが持っていることがわかります。例えば、営業などのコミュニケーション系の職種であれば、先ほどのパワーポイントなどの事務的なスキルのほか、キャリア相談のコンサルタントや、オンライン秘書、カウンセリングなどを目指すのもいいでしょう。またITや事務系の職種なら、パワーポイントやエクセルの講師などのほか、データ整理や事務代行などの副業も可能になります。

趣味の動画編集が成功副業を経由して本業に

このように日常的に仕事で使っているスキルのほか、趣味の分野で身に付いたスキルを持っている人がけっこういます。「趣味レベルだから」と諦めるのは尚早です。例えば30代の男性Aさん。本業はシステムエンジニアでしたが、趣味でやっていた動画編集を副業に選び成功し、最終的にこれを本業にしたケースもあります。

この副業の業種選びで忘れてはいけないのは、「好き×得意×需要がある」という3つの条件の重なる領域にあるかどうかです。会社の仕事でやりがいを感じている人もいない人も、副業にはお金よりやりがいを優先して、業種を選ぶことをお勧めしています。お金だけを目的とした副業は、ほとんど続かないと思っていい。上のマトリックスでいうと、高い収益を上げられるけどやりたくない仕事は、本業で十分です。まして、やりたくないことを低い収益で行う副業は×です。

反対に、やりたいことを高い収益でできるのが、長続きするいい副業といえます。私自身がそうでした。働いていたのは、上場企業で新しいサービスを提供する新規事業開発。それこそやりがいが大きい部署でしたが、その本業のほかに、人のサポートやコーチングがやりたいという気持ちがあることに気がついたのです。

そこで、まだ会社が副業禁止だった頃は無料で、誰かのキャリアのサポートをするとか、キャリア系のイベントを開催する手伝いなどをやっていました。会社員の課外活動とか、サードプレイスと呼べるような、そんな活動です。お金になるわけじゃないけれども、好きだからやらせてもらう、ボランティア活動ですよね。