主人公は改心したが、大分の両親が危ない

だが結局、「パーフェクト」だと思っていた関係は破綻し、勝男はハートブレイクな状態から浮上できないでいた。会社の女性の後輩から「(元カノの気持ちを理解するために)自分で筑前煮を作ってみたらどうですか」(じゃあ、あんたが作ってみろよ)と言われ、料理に挑戦してみたものの、当然、鮎美のようにはおいしく作れず、そこで初めていかに自分が鮎美に甘えていたかを思い知る。

昭和のCMキャッチコピー「私、作る人、僕、食べる人」を地でいっていた勝男は、そこから「僕、作る人」に転身。もともと食にはこだわりがあるだけに、めきめきと腕を上げ、第6話の時点で筑前煮を始め、おでん、とり天、小籠包まで作れるようになった。これまでの生き方を反省したのだが、入れ替わるように危うい状況になってきたのが、彼の大分の両親だ。