版権トラブルが招いた海賊版商品の「合法化」

93年にテレビ放送が開始されると、ウルトラマンは中国の子どもたちの間で大流行し、公園でウルトラマンのポーズをとる姿も多く見られた。キャラクターグッズは1カ月に20万個もの注文が入り、生産が間に合わないほどだった。

ただ、1990年代〜2000年代にかけては、中国国内における版権意識は未成熟な段階にあり、無数の海賊版が市場にあふれていた。しかも、ウルトラマンには版権トラブルが付きまとっていた。発端は、タイ人実業家の訴えだった。

1962年に来日したタイ人実業家サンゲンチャイ・ソンポテ氏は、東宝の撮影所で特撮技術を学び、ウルトラマンの生みの親である円谷プロ創業者の円谷英二氏と親交を持った。