翻訳の例で見るAIの得意分野と不得意分野

そして、このようにデータ量と安定性があれば、人間とは比べ物にならないくらいの速さでデータを処理できます。囲碁で言えば、人間なら数千年かかるような試し打ちを1手打つたびに行っていると言われています。このような領域では人間がAIに勝てるはずがありません。

別の例だと、AI翻訳も、おびただしい回数翻訳されてきた、例えば海外旅行中に道を聞いたり切符の買い方を聞いたりするときの英会話は、完璧に翻訳できます。一方で、新しい知見を繰り広げる専門書の翻訳はAIにできる日は来ないでしょう。海外旅行で英語が必要ない時代はすでに来ていますが、現在のAIの延長線上では、専門書の翻訳をAIだけでできる日は来ません。

AIの自動翻訳イメージ
写真=iStock.com/Pakin Jarerndee
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それでは株式投資の世界ではどうでしょうか。執行アルゴリズム取引のような注文板の状況を見て上がりやすいか下がりやすいか判断するのは、注文板の状況という大量にあるデータを使うことができます。