“がん患者が少ない病”から生まれた丸山ワクチン
丸山ワクチンは1944年、皮膚結核の治療薬として誕生した。生みの親は元日本医科大学学長の故丸山千里博士だ。丸山博士は、皮膚結核やハンセン病の治療に打ち込むなかで、この二つの病気にはがん患者が少ないという共通点に気が付き、研究を始めた。
実際のがん治療に使われ始めたのは1964年。やがて、協力してくれた医師らから「がんの縮小がみられる」などの報告が相次ぐ。
ブームが起こり、すぐにでも厚労省から認可が下りると期待されたが、そうはならなかった。ただ1981年にはメーカーからではなく厚労省からの要請で「有償治験薬(患者が実費を負担する治験薬)」としての製造が認められ、投与を希望する患者や医師には、1クール(40日間)につき薬剤費9000円(消費税別)で頒布されるようになった。なお、薬剤費にはメーカーの製造費と、日本医大の治験協力費が含まれている。
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