「made in Germany」を守ったドイツ

日本の労働生産性は海外投資が活発化した1990年前半頃を起点に、大きく折れ曲がり、伸びが鈍化している。「失われた30年」も、ここを起点としている。

一方、ドイツ経済の転機は、1990年の東西ドイツ統一である。陸路わずか1〜2時間の距離に、生産コストがはるかに安い旧東欧の土地が広がり、多くのドイツ企業は生産拠点を旧東欧に移転することを考えた。

しかし、前述のように、その決断はなされなかった。多くのドイツ企業は、国内に残って生産を続け、輸出する道を選んだ。