小6で「その後の進路」が決まる

日本でも中学受験は行われているが、あくまでも希望者だけが受験するのに対して、PSLEは、シンガポールの小学校6年生全員が受験しなければならないものである。何よりも、その成績によって、中学校以後の進路が実質的に決まることから、アジア型の受験社会の象徴のような存在となっている。とりわけ大きいのが、コース分けの仕組みである。

シンガポールの中学校には、エクスプレス、ノーマル(アカデミック)、ノーマル(テクニカル)という3つのコースがあるのだが、特にエクスプレスに進むためには一定のスコアが必要である。