「やりたいこと」と「やらないといけないこと」を分ける

ひとつ注意点があります。義務でやらないといけないToDoリストはスケジュール帳に書いて、この振り返り用のノートには書かないでください。

振り返りノートに書くのは、純度100%の「やりたいこと」だけです。

なぜなら、純度100%の、内側から湧き出るモチベーションの源泉を見つけ出すためには、本当にやりたいことだけに絞って書くことが大切だからです。

大人は日々やることがたくさんあるので、「やりたいこと」と「やらないといけないこと」が、ごちゃごちゃに絡まりがちです。そうすると、どれが本当にやりたいことなのかが、わからなくなってしまいます。

「どうしたいの?」「何かしたいことある?」と聞かれたときに、ふと、「あれ、わからない」となってしまう方は、「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」が、ごちゃごちゃに絡まっている可能性が大きいので要注意です。

ノートの中は純度100%の「やりたいこと」で埋める

私は最近、人生ではじめて本気の断捨離をしました。テーブルも、椅子も、ベッドも、照明器具も、クローゼットからあふれる服も、あらゆるものを捨てました。そこで気がついたことがあります。それは、大切なものと、そうじゃないものが、同じ場所に混在していると、何が大切かわからなくなってしまう、ということです。

山田智恵『最高の未来に変える 振り返りノート習慣』(かんき出版)

断捨離前の私の部屋にも、大切なものはありました。例えば、親が買ってくれた鏡台、奮発して買ったクッション、旅先で買った思い出のマグカップ……。でも、これらの大切なものと、たいして気に入ってもいないものが、ごちゃ混ぜに一緒に置いてあると、大切なものまで、色あせてしまうのです。

気に入っていないもの、使っていないものをすべて捨てたら、大切なものが光り輝きはじめました。

頭の中も同じです。やらなきゃいけないToDoと、本当にやりたいことは明確に区別することで、本当にやりたいことが光って見えてきます。

ToDoリストは、スケジュール帳に任せて、ノートの中は純度100%の「やりたいこと」で埋め尽くしていきましょう。

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