「ので」「けど」の乱用は話をややこしくする
緊張しいな人がよく使う2つの言葉があります。
1つ目は「ので」です。
「ので」は理由と結論をセットで伝えるときに使う言葉です。
例えば、「AなのでB」「緊張しいなので人前で話すのが苦手」などです。
「ので」を使ったら、結論を言うのがルールになります。
2つ目は「けど」です。
「けど」は異なる意味を伝えるときに使う言葉です。
例えば、「AだけどB」「焼肉が好きだけどお寿司も好き!」などですね。
「けど」を使ったら、異なる内容を言うのがルールになるわけです。
このように「ので」や「けど」は、使い方にルールがある言葉です。
ルール通りに使えばとても役に立つ言葉なのですが、緊張しているとルールを無視して何度も何度も意味なく乱用してしまうことがあります。
実際、こんな風に自己紹介をしている人を見たことがないでしょうか……。
いくら必死に言葉を繋いでも、このようにルールを無視した「ので」「けど」の乱用は話をややこしくします。
結果的に、話している本人ですら内容がこんがらがって、何の話をしているのかわからなくなって焦った結果、緊張が高まりすぎて頭が真っ白になるのです。
日常会話で訓練をして「です」「ます」を使う習慣を
なので、「ので」「けど」の他にもこれらの言葉を使ってください。
「です」「ます」です。
先ほど紹介した、「ので」「けど」を乱用したわかりにくい自己紹介も、「です」「ます」を組み合わせることでこのようにまとまります。
いかがですか?
同じ内容ですが、「です」「ます」が入ることで、まとまり方が変わりましたね。
ただ、緊張するシーンでいきなり言葉の使い方を変えるのは不可能です。
だから、まずは緊張を感じない日常のシーンで訓練していきましょう。
上司や部下と仕事で会話をするときや、同僚とランチへ行ったとき、仕事だけでなくプライベートでも家族や恋人、友人と話すときにやってみてください。
「ので」「けど」だけではなく、「です」「ます」も使って話すようにするのです。
日常会話で訓練をして「です」「ます」で話せるようになれば、緊張したシーンでもうまく使える確率が上がります。
ぜひ、会議や商談のシーンでも意識してみてください。
意識すればするほど、最初は頭がグワングワンするような変な感覚があると思います。
「今まで使っていなかった脳を使えている証拠!」と前向きに受け止めてください。
早速、明日から訓練を開始してみてくださいね!