学習計画は「しっかり」立てるとうまくいく
最後にご紹介したいのが、第8位の『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』。30年間にわたって勉強法の研究に取り組み、これまで学びに億単位の投資をしてきたという望月俊孝氏さんが、資格試験の勉強やリスキリングなどに役立つ勉強法を教えてくれる一冊です。
まず取り入れたいのは、毎日の学習計画を“しっかり”立てること。ざっくりではなく、しっかり立てることが重要です。
その裏づけになるのが、1981年、カナダの心理学者アルバート・バンデューラらが発表した研究結果です。
アルバート・バンデューラらは、算数が苦手な7~10歳の子どもを40人ほど集め、42ページの問題集を7回に分けてやってもらいました。その際、子どもたちは3つのグループに分けられ、それぞれ次のような指示を受けています。
【グループA】1回ごとに最低6ページを必ずやってください
【グループB】実験が終わる7回目までに42ページすべてを終わらせてください
【グループC】とくに目標は決めませんが、できるだけたくさん解いてください
7回目終了後、問題集を全部やりとげた割合が最も高かったのは、毎日やるべき量を明確に指定されたAグループでした。次いでグループB、グループCの順に達成率が高くなっています。
学びたいテーマがあるなら、まずは毎日の学習計画をしっかり立てることから始めましょう。サボってしまうことなく、コツコツと勉強を進めていけるはずです。
今月も、朝活から勉強法、腸活まで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第6位だった『「気がきく人」と「気がきかない人」の習慣』が第17位、第16位だった『君たちはどう生きるか』が第7位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。