「時間の価値を優先」スーパーよりも割高な理由
大嶋さんは、「なんとなくお金を使う」のをやめて、支出に意識的になることで、ムダ使いをやめられました。お金は、適切に使ってこそ価値を生み出すものです。要は、お金の使い方は、自分で納得し使うことが大切だということです。ムダなお金は使わず、使うべきところにしっかり使っていきましょう。
そして、もう一点、「コンビニによく行く人はお金が貯まらない」というのは、スーパーよりもコンビニのほうがモノの値段が高くなりやすい、ということも関係しています。
売り場が広くて、レジに並ばなければならないスーパーよりも、手軽に買えるコンビニのほうがたしかに便利です。しかしコンビニでは、モノの値段に「便利料」が上乗せされているわけですね。
割高なコンビニ中心の生活だと、チリも積もれば山となるで、支出が増えてしまいます。
連休の帰省も冠婚葬祭も「急な出費」とはいわない
「この4カ月でムダ使いを減らすことができました。でも、急な出費で仕方なく、貯金を切り崩してしまうこともあります。これはどうすればいいんですか」(大嶋さん)
「急な出費で仕方なく」という言葉にひっかかった筆者は、大嶋さんのいう急な出費とはどういうものなのか聞きました。すると……
「例えば、友達が結婚することになってご祝儀が必要になったり、あ、最近だと、コロナでずっと帰れてなかったので、ゴールデンウィークに急遽帰省することになって新幹線代やお土産代とかがかかりました」(大嶋さん)
なるほど。いかにも急な出費のように聞こえますが、でも、ちょっと考えてみてください。帰省も冠婚葬祭も今に始まったことではないはず。想定内のことですよね。そういうのは、「急な出費」とはいいません。あらかじめ予算化しておくことで、「貯めては取り崩し」は防げます。
そもそも、今の収入は、現在の生活のために使いますが、同時に将来の生活費でもあるのです。お給料を全部使ってしまっていては、老後の不安は増すばかりでしょう。