さらに「出生動向基本調査」の他の調査項目にある、独身者が考える「結婚の利点」「独身の利点」から、男女の明確な違いを比較してみましょう。

まず、結婚の利点の男女差分です。

男女で明確に傾向に違いがあるのが分かります。女性は、「愛情を感じている人と暮らせる」が下がり続け、圧倒的に「経済的に余裕が持てる」項目が急上昇しています。2015年には、ずっと安定的に高い「子どもや家庭を持てる」を遂に抜きました。

一方、男性はどうでしょう。「社会的信用や対等な関係が得られる」「生活上便利になる」などで女性より多い部分があるものの、ほぼ経年で下降傾向です。全体的に、女性と比較して男性は「結婚するメリットを感じていない」もしくは「結婚するメリットが減っている」と考えていることが分かります。

結婚する理由も、しない理由も「金のため」

続いて、「独身の利点」はどう考えているのでしょうか。

こちらも一目瞭然です。意外にも、独身の利点として「行動や生き方が自由」をあげているのは女性の方が多く、これも年々伸びています。つまり、女性の方が独身の利点を「自由」であることに見いだしており、かつ、独身のままの方が、男性より友人や社会との関係性を保持できるととらえています。

逆に、男性が独身のままでいたいのは、「自分のためにお金を使いたい」からです。彼らは「自分のために金を使える自由」を捨ててまで、結婚をする必要を感じられないのです。定期的に既婚サラリーマンのお小遣いのデータが発表されていますが、「結婚したら月3万円台の小遣い制にされる」なんて情報を聞くと、とても結婚に前向きにはなれません。

しかし、それは、女性にとっても同様で、「自分の自由を奪われてまで、経済的メリットのない結婚をする必要はない」ということになります。

すなわち、女性が「結婚するのは金のため」であり、男性が「結婚しないのも金のため」ということです。結婚に対する意識では、男も女もしょせん「お金」なんですが、その意識は相反するわけです。身も蓋もない言い方をしてしまうと、結婚に際して、女は「金をよこせ」、男は「金はやらん」と思っているわけです。双方譲れないポイント(お金)がここで真っ向からぶつかっているのですから、こんな人たち同士がマッチングするわけがありません。