成績が伸び悩む子供に対して、親はどう接するべきなのか。東大作家の西岡壱誠さんは「勉強を指導したり、時には怒ったり叱ったりするのもOKだと思う。ただその際に干渉してはいけないことがある」という――。(第2回)

※本稿は、西岡壱誠『逆転合格東大生の受験お悩み相談』(星海社新書)の一部を再編集したものです。

子供を励ます両親
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親は子供の勉強にどこまで干渉していいのか

Q 親として、どこまで子供に干渉していいか悩んでいます。「勉強しなさい」とどこまで言っていいのか、テストでもっといい点が取れるように指導していいものなのかどうか、悩んでいます。どこまでならいいというラインはあるのでしょうか。[中学1年生の子を持つお母様]

A 僕は親になったことがないので、自分が親からどう育てられていたのかをお話ししたいと思います。

自分はあんまり出来のいい子供ではなくて、先生から叱られて帰ってくることもあったし、テストが0点だったこともあります。三者面談でずっと怒られていたことだってありました。中学時代のある日、あまりにも僕が勉強しないので、当時の担任の先生が母親を呼んで僕に3時間も説教したんですよ。「どうしてお前はそんなにダメなんだ」ってめちゃくちゃ怒られました。

でも、そのとき母は何も言わなかったんですよね。普通、そんな何時間も先生から怒られたら、「なんであんた勉強しないの、先生の言う通りでしょ!」とか怒ったりしますよね。でも、何も言わなかったんですよ。僕、それが超怖くて、聞いてみたんです。「なんで何も言わないのか」って。

そしたら何と返ってきたと思います?