だからダメ中学生の僕は東大に行けた

「怒られてたのはあんたでしょ」って言うんですよ。「私が、なぜ息子さんをもっと勉強させないのか、って怒られていたわけじゃないでしょ。あんたが、あんたの責任で怒られた。それだけでしょ」って。

それが逆に怖かったんですよね。3時間怒られたことよりも、そっちの方が怖かった記憶があります。

そんな僕は、高校に上がってから一念発起して東大を目指し、3回東大受験をしましたが、毎年1月になると、母親は家の近くの神社にお参りに行くんですよ。しかも結構な金額を包んで、お祈りしているんです。申し訳ないと思った僕は「毎回、自分の合格を祈願してくれてありがとう」って言ったんですよ。

そしたら母親は「は? あんたの合格なんて祈ったことは一度もないわよ」って言うんです。ええ⁉ と驚いて、「じゃあ何を祈っているんだ」と聞いたら、「あんたが、試験会場まで無事に辿り着けるように」と言うんです。

東京大学
写真=iStock.com/Sanga Park
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成績が悪いのは母親のせいではない

「身体的な不調なく、風邪を引かず、雪で電車が止まったりせずに、試験会場まで無事に辿り着けるようにとは祈っているけど、合格不合格に関しては私は知らないわよ。あんたの人生でしょ。それこそ神様にだってそんなこと頼めないわよ」と。この母親には一生勝てないなあ、と思った記憶があります。

質問者さんの悩みにお答えするなら、干渉するのも、怒ったり叱ったりするのもOKだと思います。

でも、「結果」は子供だけのものにしてあげてください。親が干渉しすぎると、親の受験になってしまう。勉強させなかったことは母親のせい、みたいになってしまう。

部屋の掃除を親がしすぎると、大人になった頃には部屋の掃除が自分でできない大人になってしまう、というジレンマがありますが、それと同じように、勉強でどんな結果だったとしても、子供自身に受け止めてもらう必要があるんじゃないでしょうか。それこそが、親が子供にしてあげられることだと思います。