中受の要となるのは算数の「計算」
中学受験の結果を分析すると、例年、「算数」を攻略できたかどうかが合否を分ける最も大きな原因になります。算数ができる生徒が有利なのは、昔も今も同じです。
算数では「立体図形」や「割合と比」や「場合の数」など、さまざまな単元の問題が出されますが、絶対的な要となるのが「計算」です。
ある中学校では毎年4問の計算問題が出題されますが、全問正解した生徒の合格率は90%以上である一方、1問まちがえると40%台、2問まちがえると20%台になるそうです。
ほとんどの学校では、計算問題も後半の超難問も同じ配点です。計算で落とした点数を他で取り返すのは難しいため、計算問題を確実に正解することが合格点の確保に直結します。
受験直前になっても点数が伸び悩む生徒の多くは、「解き方は理解しているのに、計算でつまずいて得点につながらない」という状況に陥っています。
低学年のころから計算を「なんとなく」「自己流で」行ってきた結果、その影響が6年生になって表面化するのです。
こうした計算ミスに対して、保護者の方は励ましやアドバイスのつもりで声をかけているかもしれません。しかし、その声かけが逆効果になってしまうこともあるため注意が必要です。
そこで、ここでは親が子どもに言ってはいけない3つの「NGフレーズ」を紹介します。
親の「NGフレーズランキング」3選
1位:「次は気をつけて!」(注意力の呪い)
保護者はつい言ってしまいがちな言葉ですが、「注意力」といった体調や気分に左右される不確かなものを原因としても、子どもは次からどのように気をつければいいのかわかりません。
また、「次は」という言葉で、今回のミスを検証せずに流してしまうのでは、問題を先送りするだけです。そうではなく、どんなコンディションでもミスが起きない「物理的な解き方の改善」へ導く必要があります。
2位:「もっと丁寧に書きなさい」(手段の目的化)
0と6の見分けがつかないほど雑な書き方は改善すべきですが、習字のような「美しさ」を求めてもミスは減りません。丁寧さを優先してしまうと、時間が足りなくなってしまうこともあります。
3位:「見直ししたの?」(セルフチェックの限界)
一見正しい指摘のようですが、実はNGな声かけです。脳は「一度正しいと思い込んだ思考」をなぞる性質がありますから、問題を解いた生徒が同じ思考回路で見直してもミスを発見するのは困難です。
また、入試本番では制限時間いっぱいまで解くことが多く、見直しの時間がほとんど取れないこともあります。
そのため、見直しに頼るのではなく、最初から「ミスが入り込む隙のないルール」で解くことが正解です。


