日米交渉は妥結せず、開戦を告げる電文

11月26日、「蒼龍」は第一航空艦隊の一角として、単冠湾を出航。やや南下しつつ東進した。米軍に動きを気づかれぬよう、無線は封鎖された。

この最中も、連合艦隊司令長官・山本五十六大将は日米交渉の進展に最後の望みを託し、交渉が妥結した場合はすぐに引き返すよう命じていた。吉岡さんはこう証言する。

「『日米はまだ交渉中だから、このまま何も連絡がなければ、12月8日の朝に決行』という話でした」