私たち人間の体温は36.5~37度が理想。ということは、今の体温が35.5度だとしても、1度体温を上げることができれば、適正ゾーンに到達できることになります。

体温を1度上げるだけで、血流が高まり、免疫力が上がる、代謝が上がる、自律神経のバランスがよくなるなど、多くのメリットを得ることができるのです。感染症や生活習慣病、がんなどになりにくくなる、太りにくい体になる、心の不安がなくなって、やる気が出てくる……今あるさまざまな不調や悩みが解消されていくのです。

これって、すごいことだと思いませんか? 体温を上げて全身の血行をよくすることは、「病気にならない体づくり」の基礎の基礎なのです。

「冷え」は女性特有の症状というのは勘違い

「冷え」というと、どうしても女性特有の問題と思われがちですが、実はそんなことはありません。

「手足が冷えて眠れない」などといった悩みを抱えて私のクリニックを訪問する男性もすくなくないのです。本人は自覚していなくても「体が冷えている人」は、男女を問わず本当にたくさんいる、というのが私の実感です。

寒さを感じるビジネスウーマン
写真=iStock.com/PonyWang
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実は、西洋医学には「冷え」や「冷え症」という概念はありません。ですから、「冷え(症)」を治すための西洋薬はありませんし、治療法もないのです。

このことが、事態をさらに悪化させています。

現代人の体は「冷たい」

現代人の体は、どうしてこんなにも「冷え」てしまっているのでしょうか。

原因は、私たちの「生活そのもの」にあるといえます。ということは、日々の生活を変えるだけで、冷えは解善できるということでもあります。

私が専門とする「漢方医学」には、病院にかからずとも、自分で自分の体や心の様子を知り、自分自身を守るための知恵がいっぱい詰まっています。