「体の冷え」が免疫力の低下をもたらす
血管が収縮して血液が滞ってしまう最大の要因は、「体の冷え」にあります。
皆さんも「冷えは万病のもと」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、体が冷えることで、いろいろな不調や病気が引き起こされることを意味しています。
寒さや冷えを感じると、私たちの体は血管を収縮させて熱を逃がさないようにしています。これは自らを守るための防御機能ですが、それによって血流が悪くなってしまうのです。
血流の悪さ(瘀血)がもたらす一番のトラブルが「免疫力」の低下です。
私たちの体の中の「免疫システム」を担う「免疫細胞」は、血液やリンパ液に乗って全身を巡り、体を守ってくれています。つまり、血流の悪さは、免疫システムにとって、致命的ともいえるものなのです。
血流の悪さが生活習慣病や各種症状の原因に
免疫力が低下すると、生活習慣病やがんのリスクが高まることがわかっています。それだけでなく、血流が悪くなることで臓器の機能も落ちてきます。
特に女性の場合、卵巣や子宮の働きが低下して、生理痛や生理不順が起こりやすく、瘀血の状態が長く続くと、子宮筋腫、不妊、子宮がん、卵巣がんなどの原因になることも考えられます。
血流が悪くなると、腸の働きも悪くなります。便秘や下痢になったり、その両方を繰り返したり……。水分の排出がうまくいかずに、むくみの原因になることもあります。腸の働きが免疫に及ぼす影響も見逃せません。
さらに、血流の滞りが、肩こりや腰痛などの症状を引き起こすこともあります。
体温が1度下がると免疫力は約30%低下するという説も
このように体温は、結果的に私たちの体にとても大きな影響を及ぼしています。
私たちの体は、体温が1度下がるごとに免疫力が約30%、基礎代謝が約12%低下することがわかっています。これは、体温が1度下がるごとに、病気にかかるリスクが30%高まり、同じものを食べても12%太りやすくなる可能性があることを意味しています。
このことは逆に、体温が1度上がるごとに病気にかかるリスクが30%減り、同じものを食べても12%太りにくくなる可能性がある、と言い換えることもできます。
